Joomla 3 は2023年8月17日でサポートが終了 とアナウンスされており、私達 4CREATOR JAPAN が手掛けさせて頂いているお客様のウェブサイトは Joomla 4 化を完了しましたが、今回のアップグレードは15年以上に渡り Joomla! に携わってきた私達にとっても決して簡単なものではありませんでした。
個々のウェブサイトによって採用しているエクステンションは異なりますし、また全てのエクステンションが Joomla 4に対応しているわけではないので、代替処置が必要だったり、大幅なデータベース操作を必要としたものもございました。
そういった背景は技術集団である Joomla! 開発者にとっては想定外のことだったのか、はたまた気にしていないのか、定かではありませんが、まだ Joomla 4 よりも圧倒的に Joomla 3 のまま留まっているウェブサイトの方が多い中、彼らはもう次のステップに進んでいます。
なんと今年(2023年)10月17日のリリースを目指して、Joomla 5 は Alpha 2(開発版)の段階まで進行しています。そして2023年8月にはベータ版をリリースする予定となっているようです。
Joomla 5 で何が変わるのか?
まず Joomla 5 について表明されている方針について確認してみましょう(以下のリストは Joomla 公式情報を自動翻訳したものです)。
- Joomla 5はテンプレートとサードパーティのエクステンションの変更を含みません。
- Joomla 4で非推奨とマークされたコードは削除されません。
- Joomla 5の最小PHPバージョンはPHP 8.1です。
- Joomla 4で動作するコンポーネントは、PHP 8.1をサポートしている限り、Joomla 5でも動作するはずです。
- Joomla 5は2023年10月にリリースされる予定です。上記の点のため、過去のリリースのような大きな痛みを伴うアップデートにはなりません。
- マイナーリリースは6ヶ月スケジュールのままですが、(2023年4月)の4.3リリースから、すべてのリリースは4月と10月にシフトされます。
この方針を見るに、Joomla 5 への対応については恐れる必要はないようで安心しました(笑)。
また Joomla 5 になると、何か新しい機能が加わったり、インターフェイスが変わるのか、といった事が起きるのかと思いきや、変化することは極めて内部的な(または技術的な)ことのように見えます。
以下は、現時点で確認できる Joomla 5 の計画内容です:
- システム要件を更新:PHP 8.1 & MySQL 8.0.13+, MariaDB 10.4+ and PostgreSQL 12+
- Bootstrap 5.3
- Codemirror 6
- Joomla 5 より前に非推奨となった『非推奨に対する下位互換性を提供するプラグイン』を追加
- Joomla! Cookie マネージャー
- さまざまなSEO対策
- コードの大幅なクリーンアップ
一般的な Joomla! 利用者側の視点では、Joomla 5 に移行しても何が変わったのか判らないくらいの変化かもしれません。
今後の Joomla は2年毎にメジャーアップデートを行なっていく方針となっており、2025年には Joomla 6 がリリース予定となっているようですので、Joomla 3 を利用しているウェブサイトは『痛みを伴う今回の Joomla 4 化をともかく乗り切ること』が肝要かと思います。
Joomla 3 のまま放置することはセキュリティーの観点から得策ではありませんので、もしお困りの場合は私達にご相談下さい。