かつて CMS の世界シェア第2位だった Joomla! は、ShopifyWiX 等の進化・台頭によりその順位を下げていますが、『会員サイト構築用CMS』ランキングを設けるならば、間違いなく現在も第1位です( 関連記事:WordPress との最大の違い)。
なぜならば、Joomla! は「ユーザー管理」機能をコアシステムに標準装備している CMS だからです。

メンバー登録

ユーザー登録

Joomla! には、ユーザグループ機能があり、会員を複数の任意のグループに割り当てることで、会員種別毎に異なるWEBサービスを提供できる仕組みがあります。ユーザー登録(会員登録)を行う際に、会員は必ずどこかのユーザグループに割り当てられます。

以下は、Joomla! のユーザー登録を行うための設定パラメーター(一部)です。
図を参照しながらお読みください。

新規ユーザーを登録するグループ

通常は「Registered」に割り当てますが、任意に作成したユーザグループへの割り当てができます。

Joomla! の仕組み上は、一人の会員に複数のユーザグループを割り当てることが可能です。しかし、メンバー登録時の自動割当ては1つのユーザグループのみです(複数割当てを行う場合は、サイト管理者が手動で設定する必要があります)。

会員システム機能を利用した場合は、会員登録時に自動で複数のユーザグループへの割当てが可能となります。

新規ユーザーアカウントの認証

この設定項目で「ユーザ自身」を選択した場合は、会員登録時にシステムから「認証メール」が自動送信されます。メール内の認証URLをクリックすることにより、メールアドレスの真性が確認され、会員登録が完了となります

なお、この自動登録の仕組みを利用せず、サイト管理者が登録内容を確認し承認するという手動ステップの選択も可能です。

管理者にメールを送信

会員登録手続きが完了した際には、システムからサイト管理者に通知メールを送信させることができます。

ユーザー管理:初期設定

メンバー登録

WEBサービスの土台

前述の通り、会員登録プロセスは自動化され、個々の会員をユーザグループに割当てることにより、WEBサービスを提供するための土台が出来上がります。各会員は固有のIDを持っており、システムはこのユーザーIDによって会員を管理することができます。

会員種別

図中の例では、ゲストは記事の途中までしか閲覧できないことを示しています。

無料会員は『記事カテゴリ A』の記事全体を閲覧することはできますが、『記事カテゴリ B』の記事へはアクセスできません。

しかし、会員種別の異なるスタンダード会員は、双方の記事を閲覧することができ、またファイル共有システムにもアクセスが可能となっています。

いかがでしたか。
ユーザー管理機能を兼ね備える Joomla! を利用すれば、低予算で高度な会員サイトを構築することができます。
ケーススタディをご覧になれば、実際の会員サイトのイメージを膨らませていただけることでしょう。

また、実装できるWEBサービスにつきましては、ウェブ機能ページをご確認ください。

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